S様は長年住んだ古い家を売却して中古マンションを購入して娘さんと一緒に暮らそうと住み替えの計画をしていました。 しかし、手元にまとまった現金があるわけでもなく、年齢を考えると住宅ローンの借入も難しいことから、どのように計画を進めていけばいいのかわからず、近くの不動産屋に相談したところ、「すぐに賃貸に引越して、売却しましょう！売却できたら中古マンションを探しましょう！」と言われたそうですが、何度も引越すのも面倒だし、費用もかさむのでどうしよう・・と悩んでいました。 当社は娘さんから中古マンションの相談があり事情を聞いていましたので、早速S様にお会いして、今の家は奥様名義であること、次購入するマンションは自分の名義にしたいこと、仮住まいはしたくないこと等々のお話をお伺いしました。 奥様名義の家を売却すれば売ったお金は奥様のもの、そのお金でご主人名義でマンションを購入すれば贈与になること、おしどり贈与（贈与税の配偶者控除の特例）のご説明、住み替えのスケジュールやメリット・デメリットをお伝えし、仮住まいをせずに住み替えができるように努力する約束で売却および購入の依頼をいただきました。 家の売却は当社とお付き合いのある建売業者が土地としてS様の納得のいく価格で「引渡し猶予」の特約を付けて購入が決定しました。住み替え先の中古マンションも、ちょうど当社が売却依頼をいただいた中古マンションを気に入っていただき、売買契約に至りました。タイミング的にもバッチリでした。 中古マンションのお引渡しとお引越し、家のお引渡しも無事終わり、仮住まいもすることなく住み替えができました。 しかしその後、売却した家を購入した建売業者が地面を掘ったところ膨大な量のコンクリートガラが出てきて大騒ぎでしたが、「瑕疵担保責任」からS様の責任と負担で撤去することに・・。これは想定外でした。。 余談ですが、S様が購入した中古マンションの売主様は、以前に中古戸建をご購入いただいたK様（たまたま私の先輩の同級生だった）の奥様の弟さんで、しかもなんとS様の娘さんの同級生だったという何とも不思議なご縁が重なったお取引でした。