ローンの目安と買える金額が年収でわかる!
2018年5月11日
マイホームの購入予算は、家選びをする上で最も重要な条件の一つです。
購入に必要なお金が分かったところで、次は自分たちが購入できる物件の価格、「買える金額」を計算してみましょう。
買える額は、準備できる「頭金+住宅ローン借入額」で決まります。
買える金額の計算方法
買える金額は、下のように、準備できる「頭金+住宅ローン借入可能額」で決まる。頭金に回せる金額はいくらか、また金額、住宅ローンはいくらくらい借りられそうか、それぞれチェックしてみよう。
買える金額(物件価格)
頭金
物件価格のうち、購入時に 現金で支払う分。 生活予備資金や直近のライフイベント費など、必要費を確保した上で残りの金額を充当する。 |
住宅ローン
借りる人や物件によって金額に制限がある。 毎月の返済額が家計を圧迫する事がないように、借り過ぎには注意。 |
頭金として使えるお金の把握をしておこう
「貯金を全額頭金に」はNG! 諸費用や生活予備費を考えるようにして!
頭金は少しでも多いほうが、住宅ローン返済がラクになります。しかし、だからと言って、今ある貯金をすべて頭金にしてしまうのはNGです。
病気による休職など、いざというときに必要な「生活予備費」と、車の買い替えなど近い将来必要な「将来への貯蓄」を手元に残しておくようにしましょう。つまり、貯蓄から購入諸費用、生活予備費、将来への貯蓄などを引いた金額が、頭金として使えるという事になります。
生活予備費について
「生活予備費」はいくらあればいい?
家計を支える大黒柱の病気やケガなど、万が一のことが起こった場合の備えとして、手元に残しておきたい「生活予備費」。会社員であれば生活費の3~6カ月分程度、派遣社員や自営業者であれば1年分程度が目安になります。そこまでは無理という場合は、半分の金額くらいまでは許容範囲。毎月の生活費がいくらかかり、どのくらいか手元に残すかは、よく考えて決定するようにしましょう。
住宅ローン借入額は「返せる金額」を基準にしよう
現在の年収から住宅ローンの「借入可能額」をチェックしよう
一般的に住宅ローンの年間返済額は、年収の25%以内が安心ラインと言われています。
これをもとに、年収別に借入額の目安を計算したのが下の表になります。
■年収からみる借入額の目安表
税込年収 | 借入額(目安) |
300万円 | 2040万円 |
400万円 | 2720万円 |
500万円 | 3400万円 |
600万円 | 4080万円 |
700万円 | 4760万円 |
※返済負担率(年間返済額が年収に占める割合)25%、住宅ローン金利1.5%、35年返済、元利均等、ボーナス時加算なしの条件で試算。条件によっては表記の金額を借りられないケースもある。
なお、同じ年収でも家族の人数やライフスタイルにより、返済できる額はそれぞれ違うはず。
今の家賃を目安に住宅ローンの「借入可能額」をチェックしよう
住宅ローンの借入額は、自分が毎月返済できる金額をもとに決めると安心です。
例えば、住宅ローンの毎月返済額が現在の家賃と同じなら、今まで通り無理なく支払いができますね。ただし、マンションは、住宅ローン返済のほか、管理費や駐車場代なども支払うことになるので、その分を家賃から引いた金額を毎月返済額にする必要があります。このほか、現在マイホーム購入のための貯蓄などをしていて、家の購入後に返済に回せるなら、その分を家賃に足した額を毎月返済額と考えても良いです。
■現在の家賃から見る借入額(目安)
現在の家賃 | 毎月返済額が家賃と同じ場合 | 毎月返済額を家賃より2万円減らす場合 | 毎月返済額を家賃より2万円増やす場合 |
7万円 | 2280万円 | 1630万円 | 2940万円 |
8万円 | 2610万円 | 1960万円 | 3260万円 |
9万円 | 2940万円 | 2280万円 | 3590万円 |
10万円 | 3260万円 | 2610万円 | 3920万円 |
11万円 | 3590万円 | 2940万円 | 4240万円 |
12万円 | 3920万円 | 3260万円 | 4570万円 |
13万円 | 4240万円 | 3590万円 | 4900万円 |
※住宅ローン金利1.5%、35年返済、元利均等、ボーナス時加算なしの条件で試算。年収等の条件により表記金額を借りられないケースもある
ローン返済をシミュレーションしてみよう
毎月の返済額をきちんと把握しておこう
住宅ローン借入額の目安が分かったら、先に決めた「頭金」と合計します。これがあなたの、「買える金額」となります。
長期のライフプランに照らしても、返済可能かチェック
住宅ローンの返済期間は最長35年が一般的。返済中に、子どもの教育費がかさむなど、家計が大きく変化する可能性も出てくるため、予算決めの最後に、長い目で見た返済シミュレーションをしておく事も大切になります。